RENOVA FC合同合宿

　４月１３日～１４日の２日間を使って本栖湖スポーツセンターで毎年恒例のRENOVA FC合同合宿を開催しました。中学１年生～３年生の全選手が集まって合同合宿を行っていたのですが、今年はRENOVA CLASSに参加する小学生も一緒に参加してもらい、６４名の選手が寝食を共にしながらトレーニングに励んでもらいました。

　この合宿では学年を越えての交流を深めることでチームの結束力を高め、より選手たちにとって居心地の良い場所となるよう毎年春に開催しています。今回は小学生も一緒の参加となり、不安に感じていた子もいたかもしれませんが、中学生が良い手本となって積極的に声をかけてくれたので和気藹々とした良い雰囲気で２日間を過ごすことが出来ました。

　中学３年生はトップチームとなり、RENOVAを代表する選手として下級生の手本となり、導く存在としてサッカー面はもちろんのこと、生活面でも期待をしていました。我々の期待どおり積極的に行動してくれており、特にジュニアの選手たちには優しく声をかけ、自分たちからコミュニケーションをとることで小学生たちを安心させてくれました。サッカー面でもRENOVAでのトレーニングを続けるとこういうことが出来るようになるというのを見せてくれました。ボールの持ち方、運び方などの技術面のところも見本となってくれましたが、トレーニングへの向き合い方やサッカーを楽しむ心というのを彼らのプレーを通じて伝えてくれたことが嬉しかったです。

　中学２年生は３年生と一緒に合宿や遠征などすることは少ないので、この場にて３年生から少しでも多く学び取って欲しいと伝えました。中学３年生との紅白戦では大差で敗れてしまいましたが、３年生が見せてくれたものをどう自分のサッカーに活かし、近づいていくかを考えるきっかけになったと思います。３年生の背中を追いかけると同時に、新中学１年生が入ってきたことで自分たちも背中を追われる立場となりました。自分たちのことだけではなく、チームをより良い方向へ導いていくために視野を広げるきっかけがこの合宿で作れたのではないかと思います。RENOVAに入り１年が経ち、たくましい存在となってきました。またこの１年間で飛躍的に成長し、来年の合宿では現３年生を越えた存在となっていることを期待しています。

　中学１年生は新生活が始まったばかりですが、この時期にRENOVA FCとはどんなところなのかを体験する場としてこの合宿を利用しています。どんな選手がいるのか、どんな風にトレーニングをしているのかを目の当たりにすることが出来たので良いイメージが出来たと思います。既に春休み期間でもトレーニングや試合を重ねており、チームとしてのまとまりが出来てきていましたが、今回の合宿で生活を共にすることで改善点なども見つけられたと思います。中学１～２年生で一緒に行ったメンタルトレーニングの講義では良い選手、良いチームとなるために何が必要かを掘り下げて考え、自分たちがどう成長していきたいかを確認しました。教えられるだけではなく、自ら学んでいく姿勢を大事にし、RENOVAでのサッカーを心から楽しんで欲しいと思います。

　ジュニアの子たちは小学２年生～６年生の１６名が参加し、中学生のお兄ちゃんたちに優しく声をかけてもらいながら楽しい２日間を過ごすことが出来ていました。部屋割りも６つのグループに分かれ、どの部屋にも小学生、中１、中２、中３が混ざるようにしており、うまく打ち解けてくれるか不安もありましたが、全く問題無くそれぞれの部屋で名前を呼び合い、中学生に少し生意気な口を利くくらい仲良くなっていました(笑) ジュニアの子たちも中学生と同様に「自立」について学んでもらう場として子どもたちを指導し、自由とはどういうことなのか、自立がなぜ必要なのかを子どもたちに考えてもらう場も設けました。親元を離れ、同じスポーツを好きになった仲間たちと共に過ごすことで目的意識が高まり、「自立した選手」へと少し近づくきっかけが出来たのではないかと思います。まだまだ小さな子供たちですが、いずれはRENOVAを支える選手として成長していってもらえたら本当に嬉しく思います。

　RENOVA FCでは選手たちの自立を促し、「サッカーが上手い選手」ではなく、「サッカーが上手くなる選手」の育成に励んでいます。教え込むのではなく、学びを促す存在として役立てるようこれからも子どもたちをサポートしていきます。
　今回の合宿ではこんな我々の理念を思う存分伝えることができる機会となったので本当に嬉しく思っております。今回の合宿をきっかけにさらに成長をしていくRENOVAの選手たちを是非応援頂けたら幸いです。
　どうぞ今後ともよろしくお願い致します！