RENOVA U-14 活動報告
【チャレンジカップでの敗戦を経て】
U14は厳しい戦いが続く中、チャレンジカップや、新人戦がスタートしたりと試合が多くある中でひとつの敗戦をきっかけに個人面談を実施しました。今回は個人面談をするまでの経緯と、面談後の選手たちの変化を少しお話したいと思います。
10月最初にチャレンジカップの新人トーナメントがありました。去年は城南中さんに惜しくも0-2で負けてしまい、なおかつ相手ゴールに迫る回数も少なく悔しさが残る敗北となりました。それからまる1年が経ち選手たちも緩やかなスピードではありますが成長をしてきました。
そんな中迎えた一回戦VS 増穂Glanzさん。
当日は緊張もあったのか選手たちはアップから覇気がなくその雰囲気のまま試合に臨み、結果は0-4の惨敗。前半は自分たちのミスからのカウンター2発であっけなく失点をし、後半は点を取りに前がかりになったところをカウンターで2失点をくらってしまいました。試合を通して終始相手の前からのプレスに思うようにビルドアップができず中盤でのミスがそのまま失点につながってしまいました。
期待をもって臨んだ大会だっただけにショックも大きく落ち込んでいる選手もいましたが、そうでない選手もちらほら。目の前の試合にむけて「本気」で挑んでいたのか疑問の残る試合でした。
結果や試合中のプレーのミスなどの問題ではなく、チームのためになにができるのか?チームを勝たせるために自分が何をしなくてはいけないのか?RENOVAに集まったU14のチームをどうしていきたいのか?自分はどのようになりたいのか?
サッカーの技術、戦術うんぬんではなく根本的な大事な部分が足りないのではないかとこのままではまずいと危機感を覚え、急遽個人面談をするにいたりました。ちょうど新人戦の予選が始まり、Uスポーツさんとの試合後に選手1人1人と個人面談を実施。面談にはU15担当している三瓶コーチも同席し一緒に話をしてくれました。
内容は大きく分けて2つ。
・U14の現状
・チームを今後どうしていきたいのか
1つ目は選手それぞれがチームの状態をどうとらえているか、そして私だけでなくコーチ達全員がU14チームを変えなきゃいけない、もっと良くしていきたいと感じていると“強く”伝えました。
選手たち1人1人に聞いていくと現状チーム状態はあまりよくないというのが大半の答えとして返ってきました。そして「チームを今後どうしていきたいのか」と聞くとRENOVAの強くしたい、いいチームにしたいと全員が答えてくれました。 コーチ達がそう聞いたからその答えだったのかもしれません。熱量をもって話をしましたが正直当日の感触では彼らの心に響いたかどうかはっきりとわからず期待と不安がある中、2日後予選第2戦目 VS フォルトゥナSCさんとの試合を迎えました。
面談後の答えは試合に入る前から変化として現れていました。アップからいつもとは違う雰囲気を作ろうとする選手たち。中3の真似をしてアップ中に笑いが起きたりと、楽しくかといって緩めすぎることもなくいい緊張感で明らかに増穂さんとの試合とは違ってました。
試合でも体を投げだしてダイビングヘッドでボールをクリアするなど今まででは見たこともないプレーでチームを勢いづける場面が増えていたのが印象的でした。
しかしながら流れの中で失点。1失点してしまったあとにいつもならこのままズルズルと失点を続けてしまうU14ですがこの日は少し違いました。チーム全体で味方を鼓舞し続け、仲間のために走り、チャンスを作り出し前半終了間際に1点返し同点!
ベンチも盛り上がりチーム全員で喜んだ最高の1点でした。
その後もチャンスは幾度か作りましたが相手も必死で戦っています。簡単にはゴールを割らせてくれませんでした。後半選手交代から流れを持っていかれ、失点。12名しかいない中で最後まで食らいつきましたが最終結果は1-3。
残念ながら敗戦となってしまいましたが、選手たちは少し胸を張れたんではないでしょうか。そのぐらい変化を感じる1戦でした。
新人戦の順位決定戦の試合が続きますが、この“変化”をより良い方向に保ちつつ、毎回のトレーニング、毎回の試合で“継続”できるかが今後彼らの課題となってくるでしょう。
正直まだこの流れに乗り切れていない選手がいるのも事実です。それも少しずつ彼ら同士で絡まった糸をほどくように解決していかなきゃいけない問題だと思います。自分がこうだから別にいいやではなくてチームメイトに声をかけるだけで変わることがある。自分が変わることでチームをよくできるということにもっと気付いていければもっと成長できるでしょう。
その部分は私含めコーチ達でも彼らが成長できるよう最大限サポートするつもりです。
保護者の皆様もそんな彼らを見守りつつサポートして頂けますと幸いです。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
RENOVA FC U14担当 柿崎