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U-13大豆戸カップ

U-13大豆戸カップ

 U13の選手達は新年早々1月3日~1月5日の3日間を利用して茨城波崎で開催された大豆戸カップに参加してきました。
 毎年参加をさせて頂いているこの大豆戸カップは4月からの積み重ねを県外のチーム相手に試す、そしてこれから中学2年生になるにあたりさらなるレベルアップを図るにはとてもいい機会になる大会です。
 遠征前から心配していた流行りのインフルエンザで2名を欠くこととなり人数もあまり多くない中で大会をスタートすることになりましたがインフルばかりはしょうがないのでその分参加している選手たちの覚醒を期待します。

~3日、交流戦~
 会場に着き早速正月ボケから目を覚ますにはうってつけのトレーニングマッチ。遠征最初のトレーニングマッチでは体も思い通りに動かず、上手くいかないプレーが続いてしまいネガティブな雰囲気になりがちですが選手達は初めこそやってきたことをゆったりと思い出すようなプレーが続きましたが徐々にいいプレーも見せてくれました。相手のミスを活かしチャンスになりそうな場面も何度か作りましたが最後でドリブルが安定しない、パスが通らない、ボールを失ってしまう。逆にカウンターからのこぼれ球を押し込まれ失点。終了間際にコーナーのこぼれ球を決められ失点と年明け初戦は0-2と敗戦でした。雨風も強くかなり寒かったのでよく頑張ったと選手達を褒めたいところですが自分たちの技術の無さ、失点シーンに関しては強く指摘しました。
 トレーニングマッチ2試合目は大会予選でも戦う横浜栄FCのBチームと対戦。キックオフする時には雨も上がり寒さもだいぶマシになり年明け最初の勝利にむけてテンションを上げて試合に挑みます。なかなか上手くいかないプレーが続きますが前線からのプレスで相手のパスを引っかけ、こぼれ球をタケルがゴールまで運んで最後はキーパー1対1を冷静に決めて先制!その後は勢いに乗ったタケルが2得点でハットトリック。コウイチロウがダメ押しの1点で終わってみれば4-0の快勝でした。大会を次の日に備えいいプレーも増え始め最後は勝利で終えられたのが良かったです。
 その後疲れた身体を休めに3日間お世話になる宿舎に向かいます。お風呂に入り夕飯を食べ明日の本戦へ向けミーティングを行い就寝。
 今回の遠征ではドリブルで1人目をはがした後、もしくは運んでいる時、次にボールを受ける選手の立ち位置を少し選手達に意識させて挑みました。今までチャレンジしてきた事プラス、ボールをより自分たちが有利なゾーンへ運べるようなポジショニング・プレーをすることで相手の最終ラインへアタックする場面を増やすためです。年末のトレーニングマッチでも少しその部分は伝えましたが初日の2試合でやってほしいプレーも徐々に増えてきました。翌日大会本番へ挑みます!

~4日、大会初日~
 大会予選。対戦相手は横浜栄FC(A)さんとリアンリールさん。2位以上になれば上位トーナメントを戦えます。
 昨日までの雨が嘘のような快晴に恵まれ暖かい日の下で元気よくウォーミングアップをする選手達。怪我人や体調不良者も出ず万全を喫して予選第1試合に挑みます。
 初戦の対戦相手は昨日試合をした横浜栄FCのAチーム。選手たちの状態も良かったので自信をもって送り出しました、が、まさかの開始20秒足らずでの失点。よくあるキックオフから背後にロングボールを蹴りそこに走りこむプレーでまんまとやられました。おそらく初日のトレーニングマッチでもそういったプレーをしてくるチームがなかったので選手たちの頭の中にはなかったプレーだったのでしょう。とはいえ絶対に防げた失点でした。出鼻をくじかれるような形で開始早々1点ビハインドを負いましたがその後はボールを受ける、相手をはがす、次の選手がスペースで受け展開する、などいいプレーからチャンスも何度か作り得点を匂わせてきたところで前半終了。ハーフタイムでは失点への怒りもありましたが勝ちたいなら今続けている良いプレーを得点に繋げろと伝え送り出しました。後半開始2分、センターバックのコウイチロウから中盤のモトヒロへ鋭いパスが入ると慌てて止めに来た相手のマークを交わしそこから背後へランニングしていたシュウトへスルーパス。届ける場所も速さも完璧なパスをシュウトも落ち着いてゴール前まで運び最後はキーパーのいないところへしっかり決めて同点!良いテンポ、リズム感でのナイスゴールでした。その後は両チーム一進一退の攻防で勝利がどちらに転んでもおかしくない展開が最後まで続きそのまま試合終了。あの失点がなければと“たられば”になってしまいますが一番悔しいのは選手なので学んでくれれば思います。

 初戦の後は宿舎が同じのZEAL TOKYOさんとトレーニングマッチ。このチームの選手達は元気で声を出すという印象。宿舎での食事の際も食べ終わるのが遅い選手が一発ギャグをさせられていましたがやっている選手もあまり嫌がるそぶりも無く面白い?一発ギャグを披露していました。それを見た他の選手もそれぞれの持ちネタを披露していました。うちの選手にもやってみればとうながしましたがまだ早かったようです笑。話がそれてしまいましたがこのチームの選手達はピッチ内外でもよくコミュニケーションを取るいいチームだなと。試合は1-2と負けてしまいましたがRENOVAの選手達も波崎に来てからの積み重ねが見られるいい試合でした。

 予選第2試合 VS リアンリール。このチームは予選で横浜栄さんとの試合を見た感じ、細かくパスを繋いでできたスペースに連動して選手が入ってきてポンポンテンポよく前進していくスタイルのチームでした。キーパーも含めた全員の個人個人の技術もあり前からマンツーマン気味にはめに行ってもはがされるなと感じたので新しい試みでしたが2月から始まるリーグ戦の事も踏まえ少し下がってゾーンディフェンスで挑むことにしました。アップ前に少しミーティングをし、相手が得意なプレー、どこに一番侵入されたくないかを確認して試合に挑みました。いきなり伝えた付け焼き刃のゾーン守備では厳しいかと思いましたが選手達は考えながらも上手く守っていました。しかしながら自分たちのミスからボールを失いそこからショートカウンター気味に失点。続けて同じような展開からカウンターで失点。ここまで上手く守れて相手も嫌がる守備ができていただけに少し悔やまれる2失点でした。相手のカウンターも流れるような動き出しとそこへ見事なスルーパスであっぱれな2ゴールでした。いい守備からボールを奪えるような形は作れていたので大きく変えることはせず後半で少しやり方を変えようと考えていた矢先、相手陣地でボールを奪われて相手がボールを展開しようとしたパスをモトヒロがカット。そのまま運ぶとペナ外からロングシュート!素晴らしいゴラッソが決まり1点差にします。その数分後、今後は少し引いた守備から相手の少し不注意なパスを見逃さずまたしてもモトヒロがインターセプト。そのまま左サイドを切り裂きゴール前にいるエイトへパス。エイトもこれを落ち着いてダイレクトでゴールに流し込み2-2の同点にします。どちらの点もいい守備からのカウンターで見事に決めきった素晴らしいプレーでした。その後前半終了間際に失点。流れを掴みかけていただけに最後の失点が悔やまれますが後半へ。後半も前半と同じような苦しい時間帯が続きます。ボールを奪って攻撃に行こうとするも相手も必死で止めに来るのでこちらも疲労もありミスが多くなりなかなか前に進めない時間が続きます。後半半分ぐらいたったころビルドアップのミスからカウンターをくらい失点。それ以上の失点はさせませんでしたが疲労もありボールを奪って相手のゴール前まで行くパワーもなく試合はそのまま2-4で敗戦。
予選を終え、勝ち点1の得失点差によりグループ2位に入ることができ上位トーナメントに進むことができました。ボールの動かし方や新しい守備の仕方など少しずつ覚えていって成長しながらトーナメントに勝ち進めたのはチームとしてとても良かったです。

 そして上位トーナメント初戦。前の試合で走らされてかなりしんどい中でのその日4試合目。ケガ人や足が痛い選手がちらほら出て満身創痍のキックオフ。相手はアローレ八王子さん。トーナメントに勝ち上がってきているので決して生半可な相手ではありません。頑張りながら耐え忍んでいましたが結果は1-5。点を決められた後すぐにカウンターからケンがゴールを奪いますが全員足をつりかけている状態で成す術なく力尽きました。選手達は良く戦ってくれました。
この結果を受け、最終日9位~12位決定戦トーナメントを戦います。その日はみんなお風呂に入り夕飯を食べすぐにぐっすりでした。

~5日、大会最終日~
 昨日疲労困憊だったみんなですがぐっすり寝られたのか結構回復した様子。朝食もしっかりと食べグラウンドへ向かいます。この日も快晴に恵まれてキヌーコーチがかけてくれた音楽にのせて少しずつテンションを上げてアップをしていきます。
 順位決定戦最初の相手はFstudioのBチーム。Fstudioさんは大豆戸カップ上位の常連で神奈川の強豪チームです。Bチームとはいえアップを見る限り技術もあり体も大きい選手がそろっている印象でした。選手達にはここまで来たからには必ず順位決定戦トーナメントで優勝、“勝ち切ろう”と伝えピッチへ送り出します。試合の展開はやはりこちらが少し引いて守って奪ってたまに鋭いカウンターをする、の繰り返し。前半の最初はかなり押し込まれ3失点ぐらいしてもおかしくない展開でしたが少しでもボールに寄せる、そしてGKソウシのナイスセーブもありなんとか0-0で折り返します。とはいえこちらもコーチが想像もしないような前進の仕方を見せてくれたり、強引にドリブルで仕掛けコーナーをもぎ取るプライドを感じるプレーがみられたり成長を感じられる前半でした。ハーフタイムではこういった緊迫した試合でドリブルで何がなんでも前進していくプレーでも、守備で体を張ったプレーでも、スーパーセーブでもなんでもいいから自分で流れを持ってくるプレーをしろと伝え後半へ送り出しました。交代した選手達も奮起し徐々にいいプレーも増えますが疲労もあるので試合の展開はあまり変わらず、耐えしのぐ時間が続きます。そんな中後半18分相手のロングボールの跳ね返りを拾ったシュウトから中央のモトヒロへ展開、そこから一気に左サイドのカケルへ。カケルが内側に運んでモトヒロとスイッチで3人を置き去りにすると中でまつエイトにセンタリング。直接シュートは打てませんがエイトとタケルが粘り強くつなぎ最後はメイがこぼれて来たボールをミドルシュート。これが見事に決まり先制!ボールを奪ってからの展開、2人での崩し、泥臭くつないで最後は豪快なミドルシュートと個人的にはこの遠征でのベストゴールでした。終了間際同点に追いつこうと相手キーパーも上がってくるコーナーが立て続けに2本続きましたがなんとか守り切り1-0で勝利。よく勝ち切ったと言える素晴らしい試合でした。最後のコーナーのこぼれ球をしっかりとボールに寄せて防ぎきれた事に成長を感じ嬉しかったです。

 その後の9位決定戦は横浜FTARさんと。こちらも神奈川の強豪チーム。結果は0-11の完敗、こちらもほぼ全員どこかしら足を痛めていたのとケガで途中交代などありましたが個人個人の技術の差、サッカーの上手さ、全てで上をいかれた印象でした。悔しさもありますが逆に最後に苦い思いをさせてくれた横浜FTARさんに感謝です。まだまだこれからもっと上を目指さなければならない、そう思わせてくれる試合でした。
 これにて大会全日程終了です。2月から始まるリーグ戦へ向けいい修行となった大会でした。大会主催者から記念ユニフォームがもらえるチーム優秀選手にはカズハを選びました。今大会では全選手随所でいいプレーを見せてくれ甲乙つけがたかったですがカズハは今大会で一番“変わった”選手でした。ほぼ全試合フルで出てサイドバックで守備では体を張りインターセプトを何回もし、攻撃ではサイドを駆け上がったりとチームに貢献してくれました。ただ全選手本当に良かったです。

~最後に~
 長々と色々書いてしまいましたが今回の遠征にお子様を快く送り出してくださった保護者の皆様、大会関係者、対戦して頂いたチームの皆様、誠にありがとうございます。
 最後は疲労困憊、ケガ人続出で苦しんだ遠征でしたが、その分得た達成感や一体感は大きかったのではないでしょうか。
 リーグ戦も2月から始まります。これを遠征ブーストで終わらせることなくチームで継続できるよう私自身も気を引き締めて指導してまいりますので2025年も何卒宜しくお願い致します。

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