U-14 RENOVA FC 静岡遠征

U14の選手たちは、夏休み期間の8月13日~8月15日を利用して、静岡で開催された「PLEADY CUP」に参加してきました。この大会は、さまざまな県から同等レベル、もしくは自分たちよりも一枚も二枚も上のチームが参加している大会となっており、我々にとってこの上ない環境でチャレンジできる大会となりました。
~13日・予選初日~
今後、高円や新人戦といった結果を求められる公式戦が控える中、「大会である以上は優勝を目指して戦わなければいけない」と選手たちには伝えました。
遠征初日の最初の試合は、移動の疲れもあってパッとしない内容になることが多いですが、今回は選手たちが率先してアップから気合を入れて、体を動かしていました。
そのおかげもあり、試合の入りはとても良く、対戦相手はAZスポーツクラブのAチーム。フィジカルも技術もある、いわゆる“強くてうまい”チームでしたが、うちも要所要所でいい場面を作り、守備でも粘りながらなんとか耐えていました。
緊迫した展開の中、相手が背後へボールを蹴り、それをキーパーが前に出て処理しようとしましたが、相手が予想以上に早く詰めてきてボールをかっさらわれ、そのまま失点。
背後へのボールに対応しようとして前に出た判断自体は素晴らしかったですが、相手のプレーが一枚上手でした。いい形で試合に入れていただけに、流れを変えてしまう失点となってしまいましたが、それも経験です。
こうした緊迫した展開は高円でも十分ありえるので、大事なのはこの先です。
巻き返そうとした矢先、ロングボールのこぼれを拾われ、キーパーとの1対1に。これをループでうまく決められ、前半は0-2で折り返しました。
後半も巻き返しを狙って奮闘しましたが、終わってみれば結果は0-4で敗戦。戦えている部分もありましたが、相手の方が試合巧者でした。
予選2試合目の相手はFC GRAQUEさん。
初戦の敗北から気合を入れ直し、勢いよく入ったこの試合は、攻守ともによく走り、ナイスゲームとなりました。
相手の流れになった時間帯もありましたが、後半の入りでこぼれ球をつなぎ、難しい体勢からエイトがボレーシュートをねじ込んで、今大会待望の先制点を奪います。
その後もいい流れを切らさず、セットプレーからカンダトラノスケが直接フリーキックを決めて2-0とし、そのまま試合終了。
得点できたのはもちろん良かったですが、そこに至るまでの全員の守備、連動性が光った試合でした。
この日の大会日程はこれで終了。
予選の結果により、RENOVA FCは2位パートの順位決定戦に回ることになりました。
その後、三島ヴァーデュアさんとトレーニングマッチを1本行い、1日目は終了。
お風呂に入り、夕食をとって翌日に備えました。
今回は施設がナイターまで使用可能ということで、夜にはフルピッチを贅沢に使わせてもらい、各自で自主トレを行いました。
普段の遠征とは少し違った環境に、選手たちも楽しんでいた様子でした。
~14日・2位パート順位決定戦~
この日の初戦は、東京の清瀬バリアントさんとの対戦。このチームには体が大きく、足も速い選手が何名かいて、チャレンジするにはとても良い相手でした。
しかし、初日よりも気温が高くなった影響もあり、選手たちの試合の入りは悪く、元気のない立ち上がりとなってしまいます。
案の定、早い時間に失点。
こぼれ球を拾われ、そのまま中盤をスルスルと運ばれ、強烈なシュートを突き刺されました。
昨日なら体を張って止められたはずの失点で、あまりにも簡単にやられてしまった印象でした。
飲水タイムとハーフタイムで喝を入れて後半へ。
その後は何度かチャンスを作りましたが決めきれず、0-1で敗戦。
悔しさはありますが、試合の入り方、守備の甘さ、そして単純に「走る」「戦う」といった部分が出せなかったのが敗因でした。
お昼ご飯の前に、足りなかった部分を伝えて次の試合へ。
2試合目は埼玉県の草加JYブルーさん。
前の試合での反省を踏まえてアップから気合が入っており、試合の入りも非常に良かったです。
ロングボールを跳ね返したこぼれ球をモトヒロが拾い、エイトの裏へのランニングにスルーパス。それをエイトがそのまま決めきり、先制点を奪います。
その後も流れを切らさず、コーナーのこぼれ球からPKを獲得。これまたエイトが決めて2-0に。
相手も少し精神的に落ちた様子で、ボールを保持しながら優位に試合を進めます。
ただ、ロングボールから背後を突かれ、相手FWが飛び出してきたところをソウシが体を投げ出してスーパーセーブ。
なんとか無失点で試合を終えました。
比較的優位にプレーできる相手に対し、しっかり勝ちきることが出来たのは良いことだと思いますし、やるべきことをやれば勝てるという自信をつけるきっかけになった試合となりました。
その後、草加JYホワイトさんとトレーニングマッチを1本行いましたが、「大きい・速い・うまい」の三拍子が揃ったチームで、結果は0-4の大敗。
チャンスも数回は作りましたが、総合的な力の差がありました。体の大きさも、中学3年生かと思うほどの選手が何人もおり、夕食ではその選手たちと隣の席になりましたが、食べる量も大人並み、あるいはそれ以上でした。
遠征では選手たちに「ご飯3杯」と伝えていますが、おかずの量が極端に少なかったりと、普段から食べる量が少ないのだなと感じる場面も。これからさらに成長していくためには、エネルギー源となる食事をしっかり摂る必要があります。もう少し食べてほしいですね。
この日も夜にナイターグラウンドを使って自主トレを行いました。
最後にはコーチとアイスを賭けたバー当てチャレンジを実施。
結局その場にいた全員にアイスを買うことに…。
こういった楽しみも遠征の良い思い出として子どもたちの心に残ってくれたらと思います。
~15日・最終日~
大会最終日は1試合のみで、関西のチーム「PALLAZIA」との対戦。
最終日ということもあり、気合十分でアップをして試合に臨みました。疲労は多少見えましたが、入りは悪くなく、良いリズムでボールを動かせていました。その流れから試合開始早々に先制点。
右サイドのタケルから中央のモトヒロへ。そこから左サイドバックのシュウトへとボールが渡り、エイトのランニングを見逃さずに背後へ浮き球のスルーパス。このボールが相手ディフェンスラインとキーパーの間に落ち、キーパーが出てきたところをエイトが少しだけ触って、そのままゴールへ。
良い展開から、良いテンポで得点につながったプレーでした。
後半になると、相手もギアを上げてきて押し込まれる時間が増えてきましたが、サイドからのクロスをペナルティエリア内で受けられ、打たせまいと寄せたもののうまくかわされて失点。ちょっとした守備の甘さが招いた失点でした。
その後は一進一退の攻防が続き、こちらもチャンスを作りますが、ポストやバーに嫌われ、なかなか得点できません。
そんな中、カウンターからの流れでイツキにボールが渡り、ペナルティエリア手前からドリブルを仕掛けてPKを獲得!これをカンダトラノスケが決めきるかと思いきや、相手キーパーに止められてしまい、少し嫌な空気に…。
残り5分、果敢に攻め続けた中で、カンダトラノスケが獲得したコーナーのこぼれ球をシュウトがロングシュート!キーパーが弾いたボールをエイトが流し込み、ついに勝ち越し!
最後まで集中を切らさず、2-1で勝利。大会最終試合を勝利で終えることができました。
その後はお昼ご飯を食べ、山梨に戻って解散となりました。
~最後に~
今回の遠征は、10月に始まる高円宮杯、新人戦に向けて「勝ち切る」をテーマに挑みました。
高円宮杯はトーナメント方式で、一度の敗戦が即敗退を意味します。新人戦では予選・決勝トーナメントと得失点差も絡む戦いになります。
そのため、「最後まで戦い切る」「勝ち切る」という意識は非常に重要です。
今回の遠征を通して、その意識が少しずつ成長できたのではないかと感じています。
お子様を快く送り出してくださった保護者の皆様、大会関係者の皆様、対戦していただいた各チームの皆様、本当にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い致します。
RENOVA FC
U-14担当 柿崎










