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スイートコーンフェスティバル開催

スイートコーンフェスティバル開催

 7月5日(土)~7月6日(日)の2日間に渡るサッカー大会「スイートコーンフェスティバル」を開催致しました。全8チームが集まっての大会となり、どのチームを全力で勝利を目指して頑張っていました。
 暑さが心配されましたが、初日は雲も多くそこまで暑さを感じない気候の中で試合をすることができました。2日目は日差しも照り付け真夏の暑さを感じましたが、午前中だけの開催だったことや、クーリングブレイクをしっかりとることで最後まで元気いっぱい戦うことが出来ました。
 各チーム暑熱対策はバッチリで、冷感ポンチョ、ミスト付き扇風機、霧吹き、首用氷嚢など様々なグッズを駆使して対策をされておりました。このような対策をしっかりなさって頂いたおかげもあり、大会本部にて熱中症の対策用に氷やOS-1など大量に用意したのですが活躍する場面が無かったです。

▼スイートコーンフェスティバル
7月5日(土) 予選リーグ
7月6日(日) 順位別トーナメント
会場:YSKe-comシルクパーク人工芝グランド
主催:(一社)WSS
運営:CDY.ESCOLA

▼参加チーム
CDY.ESCOLA
山城SSS
玉諸SSS
北杜UFC
ヴァリエクオリア
VCひがし
葉山JGK 山
葉山JGK 海

【CDY.ESCOLA 見事優勝!!】
 CDY.ESCOLAが優勝!!…とは言ったものの、今回エントリーしたチームは提携スクールであるGNOHSと合同でチームを作りエントリーをしました。ゴールデンウィークにも茨城県で開催したアントラーズカップにも合同チームで参加をしており、今回も同じような形でCDY8人、GNOHS8人の16人のチームで参加をしました。
 今大会、子どもたちに一番伝えたかった部分は「ONE TEAM」になること。知らない仲間が集まり、事前トレーニングも行わずに2日間の大会を戦うわけですが、だからこそ集合してから最初の1試合目に入るまでにやらなければならないことがあると伝え、名前を確認したり、ポジションや性格などお互いのことを知る時間を大切にしました。
 素晴らしいことに子どもたちはすぐに打ち解け、壁を作ることなく接することが出来ており、試合の中でも互いに遠慮することなく、チームワーク良くスムーズにプレーが出来ていました。即席チームの生み出す化学反応が良い方向に出ており、普段以上に良い緊張感をもってプレーしていたこと印象深く残っております。
 予選は無失点で全勝し1位通過。2日目の準決勝も失点することなく勝利し決勝戦まで勝ち進みました。決勝戦の相手ヴァリエクオリアさんの中には巧みなボール捌きをする選手が多く、これまでのように主導権を簡単にとらせてくれず、攻めあぐねてるうちにカウンター気味にピンチを迎えるというハラハラドキドキの試合展開となりました。
 決定機を作り、決まった!!と思ったらトラップミスしてシュートが打てないとか、シュートを打ったと思ったらボテボテのGKゴロだったりとなかなか流れに乗れなかったのですが、サワノボリジョウの角度の無いところからニア上ズドンの豪快ゴールで先制し、一気にテンション上がる子どもたち。ここから流れに乗れると良かったのですが、ヴァリエさんにも火が付き、すぐさま追いつかれてしまいました。今大会初失点でもあり、同点ゴールを許すことで緊張感が戻りましたが、暗い顔や慌てた顔をする選手はおらず、次の1点を絶対とるぞという強い想いを持ち戦い続けてくれました。
 その後、サイドからの折り返しをヒールで流し込むというフリヤソウスケのトリッキーなゴールで勝ち越すことに成功するも、またもヴァリエさんに食いつかれ2-2の同点にされてしまいます。
 CDYは全選手16人がどんどん入れ替わりながら試合を進め、誰が出ても闘志あるプレーを見せてくれました。その甲斐もあって3度目の勝ち越しに成功すると、その後追加点を奪うことができ、勝負あり。4-2で決勝戦を終えることが出来ました。

 準決勝、決勝は交代をふんだんに使い、全員が試合に関わり続けることでチームのモチベーションを高め、休憩をこまめにとることで熱中症対策としてもこの作戦をとりました。もしかしたら調子の良い選手を使い続けることで楽な展開に出来たかもしれませんが、今回の全員サッカーは子どもたちの成長を大きく促せるものになったと思いますし、即席チームから生まれた一体感があったからこそ優勝をみんなで心から喜べたのではないかと思います。

16人で勝ち取った優勝

【山梨と東京の違い】
 山梨の子は素直な子が多く、比較的自分たちだけで行動するとしてもルールやマナーを考えまとまった行動をとる子が多いです。CDY.ESCOLAに来ているスクール生は特にその傾向が強く、どの遠征に行っても他チームや宿舎の方に褒めてもらえることが多いです。
 東京の子はパワーが凄まじく、大人のコントロールを越えて自分たちが楽しむことを優先に考え行動することが出来ます。GNOHSの子たちもコーチに言われたことを話半分に聞きつつ、あまりよく分かっていないまま欲望に任せて行動する子が多かったです。
 これを聞くと「山梨の子は良い子」「東京の子は悪い子」という誤解を与えてしまうと思いますが、伝えたいことは全く違うこと強く念押ししておきます。

 山梨の子はやはり関東や関西の選手と比べるとおとなしいです。だから一歩を踏み出せなかったり、失敗するかも、怒られるかもという思いから「保留」の選択をする傾向が強いのだと思います。
 そういった点で考えると、大人のコントロールを無視し、自分がどうしたいかを行動で表現できる力は子どもたち特有のものでもあり、大人になるとどんどん欠けていくところなので本当に大事にして欲しいと思っています。

 子どもたちにも伝えましたが、
山梨の子→ゆっくり、丁寧に、ルールを守って走る車だけど、常にアクセルを少ししか踏まない車。
東京の子→常にアクセル全開!ルールを守らないこともあるし、めちゃくちゃぶつかる車。
 こんな風に子どもたちに伝えました。やはり山梨の方がちょっと良い印象があるかもしれませんが、これはサッカー選手のための話となるとやはり東京の子の行動力は魅力的なものとなります。
 第1試合、CDYの選手は自分でアクセルを全開に出来ません。様子見、様子見、保留、保留、ゴールに向かって突き進むのに慎重すぎたり、必要以上に相手を怖がり目的地にたどり着こうとしません。
 かたや東京の選手は全員アクセル全開。多少のスリキズなんて気にせずとにかく目的地を目指してプレーする。大人(コーチ)の話も聞いたり、聞かなかったり。大事なことは自分たちがどうしたいか、どうなりたいかを愚直に求め行動すること。そこにブレーキは存在しない。

 伝えたいことの8割はお分かり頂けたのではないかと思いつつ、最後に一番強く伝えたいことは、上記の例でいくと、「山梨も東京もどちらも正解であり、どちらにも良いところと、改善点がある」ということ。
 だからこそ今回8人+8人で作った合同チームは最高の育成環境になりました。足して2で割ることで理想のチームとなり、積極性を持ちながらも冷静に考えて行動することを学んでいけたのではないかと思います。
 山梨、東京のどちらの子にとっても良い学びがあり、自分たちに足りないものはどんなことなのかをお互いが気づかせてくれたと思います。

【大会の統括】
 今回U-9年代の大会となりましたが、サッカーの発展、育成に関して良い学びの機会となりました。小学3年生はまだ「低学年」と位置づけされますが、サッカーの転換期だなと思いました。
 幼児~1年生が夢中でボールを追いかけ、元気いっぱいゴールを目指すというサッカーの延長のまま小学3年生の試合をしているチームもあれば、低学年とは言えポジションやチーム戦術を理解しコートを広く使ったり、繋ぐことを大事にしたりと一人ひとりが戦術的判断をしながらプレーするチームもありまして、スウィートコーンフェスティバルではどのチームも面白い試合を行っていました。
 4年生になり高学年の仲間入りとなってきたときに3年生のときにどんなサッカーをしてたかは今後の成長に大きく関わると思っており、1~3年生のときにどのように選手を伸ばしていくかを改めて考える指導者として良い学びとなるきっかけとなりました。

【来年に向けて】
 この度はスイートコーンフェスティバルにご参加頂きまして誠にありがとうございました。また来年も同様の大会を開催する予定ですので、また是非ご参加頂けたら大変ありがたく存じます。
 ご参加頂いたチームの皆様、選手ならびに保護者の皆様に心より感謝申し上げます。
 また交流できる日を楽しみにしておりますので、どうぞ今後ともよろしくお願い致します。

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