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U-14 大阪遠征

U-14 大阪遠征

 昨年12月27日〜29日の期間でU14チームが大阪府へ強化遠征を行いました。
 毎年恒例となっている大阪遠征となり、泉南市になるSORA RINKUにて関西の強豪チームと計10試合を戦い、2月開幕のAリーグを前に最高の強度を体感することができました。

《対戦相手》
高石中央(大阪府)
BLINQ(京都府)
FCトリガー(和歌山県)
西宮タイガース(兵庫県)
バンディエラ(茨城県)
芦屋学園FC(兵庫県)
センアーノ神戸(兵庫県)
鷲羽(岡山県)

〜1日目〜
 試合会場到着後、真っ先に選手自らでAリーグの目標設定を立てました。その目標を達成するための重要な3日間にしようと伝え、その後は4局面においてどんな積み上げをしていくか映像を見ながら細部にまでこだわって選手とミーティングをしました。
 特に守備時においてはテーマを3つ提示し、自分たちの弱点に対してどう向き合い改善していくか、そして強みにしていくか。難しい局面でもチャレンジしていこうと全体で共有しました。
 初戦の相手は大阪府の高石中央FC。イケイケのハイプレスとロングボールを駆使しながらジワジワと自分たちの陣地に押し込んできますが、決定機を作っていたのはRENOVAでした。しかし最初の2度のチャンスを不意にすると、相手のロングボールに苦戦し0-1で前半終了。失点後は流れが悪く、状況を解決する術を自らで考えられないのは課題でした。結果は2-3で敗戦。課題が浮き彫りになりましたが良い発見が多くありました。
 次の第2試合目にも敗れ、初日最後の試合は和歌山県チャンピオンのFCトリガー。このチームは強烈でした。圧倒的なフィジカル能力を武器に、後方からそしてサイドから徹底してロングボールをペナルティーエリアの中に放り込んでくるチームに弱さを露呈してしまいます。前半1-4。そのうち3失点がコーナーキックからのヘディングでした。結果は1-8の大敗。
 こんなに粉砕されたのは久しくありませんでしたが、大阪に来て関西のチームと試合をする理由を選手は気づいてくれたと思います。世の中はとても広いんです。山梨県にはないチームスタイルで真っ向から向かってくる相手に対して、自分たちのやりたいことが出せるようにするためにはどうすべきか?強く考えさせられるインパクト大の初日でした。

〜2日目〜
 初日は全敗。しかし内容を見ると初戦よりも少しずつ良くなってきている実感はありました。提示したテーマにチャレンジし、その試合で出た課題をすぐに撮影している動画を見て全員で分析。なぜこのような失点をしてしまったのか?この場面ではどのような対応をすべきだったのか?テーマに沿って話をすることで選手もすぐに理解してくれました。チーム構築において自分たちのプレイを見ることはとても重要です。
 2日目初戦の相手は西宮タイガース。名門チームです。序盤から主導権を握り続け良い流れの中始まった試合は開始6分で先制。その後も試合を優位に進めましたが追加点を奪えず、クロスからのヘディングで失点しハーフタイムへ。後半も優勢だったのは変わりませんでしたが、7つの決定機を全て不意にしカウンターから一刺し。スコアは1-2でした。勝てた試合を落とすとはまさにこのようなゲーム。提示していたテーマへの取り組みは及第点以上だっただけに悔やまれる敗戦。
 しかし、また発見がありました。初日から同じような失点を繰り返すことには当然理由があります。テーマとはまた別の形で繰り返し崩されていましたが、すぐに改善できることだからこそ、アプローチが甘くなってしまうことは良くあります。最終的にはこの遠征で一番成長した部分でもありました。ここから尻上がりにチーム状態が良くなっていきます。
 第2試合目は10-1と大勝。第3試合目の相手は芦屋学園FC。強豪高の下部組織との一戦も序盤から終始相手を押し込み続け先制に成功。守っても、統率された形での守備が増えゴールを割らせません。理解度が深まったことにより選手はスムーズに対応できるようになってきているのが試合を見てもわかりました。
 2日目最後の相手は京都府のBLINQ。関西大会にも出場する強豪チームで、初日の2試合目では0-5で敗れていました。0-5で敗れたとはいえ、そこまでの差は全く感じませんでしたが、テーマへの理解度が低かったこと、悪い展開を読み取り一度断ち切ることの2点に問題を抱え、ズルズル行ってしまった試合でした。
 しかしあれから4試合を消化して迎える一戦。試合前のミーティングでは『昨日とは全く別の試合になる。』そう伝えて挑んだ試合は序盤から相手を圧倒。こちらの強烈なハイプレスを嫌がり、後方から蹴ろうとする相手に対して全く蹴らせず、終始相手コートで試合を展開できました。シュート数、チャンスメイク数で相手を大きく上回り2-0での折り返し。後半は少し五分の展開に持ち込まれましたが3-1。特に後半の守備は失点したものの上々の出来でした。
 テーマに対する理解度を深めたこと、それ以外にも2つの要素で大きな進歩が見られ、全体でやるべきことを共有できているからこそ、一気にチームレベルが上がってきました。

〜3日目 最終日〜
 手応えを掴んで迎えた最終日。出来は良かったものの当然課題はありました。悪い癖を取り除くために映像を見て分析。理解度を深め、結果が出てきているからこそ、より細部にまでこだわって習慣化していくことを求めました。
 最終日は全3試合。初戦はセンアーノ神戸。この遠征目玉の楽しみにしていた試合です。自信を持って挑んだ試合はこちらのハイプレスが猛威を振るい度肝を抜きます。開始12分で3-0。課題に取り組んできた選手たちはイキイキとプレイしていました。前半終了間際に失点してしまいましたが3-1で試合終了。お見事でした。
 第2試合目は京都府のBLINQ。この遠征3回目の対戦。2試合で1勝1敗。初日よもやの大敗から見事に構築しここまできました。序盤は入りがあまり良くなく先制点を献上してしまいましたが、その後は遠征初日から取り組んでいた3つのテーマを忠実にこなしながら試合をひっくり返し2-1で前半終了。後半も開始早々に追いつかれてしまいましたが自力で勝ることが出来、4-2で勝利。選手の成長を実感できた試合でした。
 最終戦も3-0と危なげなく勝利し、結果4連勝でフィニッシュ。強い相手にも堂々の振る舞いで結果内容共に素晴らしかったです。

〜遠征総括〜
 初日の3連敗から見事に構築できました。
 結果は5勝5敗。勝ち越せたわけではないですが、初日のパフォーマンスと最終日では大きな違いがありました。理解度を深められたことが何よりも重要であり、それが結果に結びついたことで選手自身でも成長を実感できたと思います。
 2月にはRENOVA史上初の山梨県TOPリーグでの試合です。強豪ばかりが相手ですが、この遠征で出来たことをさらに磨き上げ、少しでも自信を持って挑みたいと思います。

 関係者の皆様、誠にありがとうございました。
 対戦頂いたチームの皆様、誠にありがとうございました。
 保護者の皆様、ご理解ご協力誠にありがとうございました。

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