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2025COPA BELLMARE U-11 PILOT INTERNATIONAL TOURNAMENT

2025COPA BELLMARE U-11 PILOT INTERNATIONAL TOURNAMENT

 6月21日~22日に神奈川県平塚市で開催された国際サッカー大会にCDYスクール生4名が参加をしてきました。こちらの大会は湘南ベルマーレが主催となり、湘南ベルマーレの強化特待クラスのチームや、近隣地区トレセンチーム、神奈川県トレセンの他、Jリーグ下部組織アカデミーのチームが参加し、海外からはブラジル、インドネシア、韓国から3チームが参加しているとてもハイレベルな大会となりました。

 会場は馬入ふれあい公園というところで、天然芝ピッチ2面、人工芝ピッチ1面がある素晴らしいサッカー環境が整っているグランドとなっており、天然芝ピッチでは湘南ベルマーレのトップチームが練習場所としても使っているというところもあって綺麗に整備されたトップレベルのグランドで試合することが出来ました。
 暑さも心配でしたが、2日間通して風が気持ちよく、カラッとした陽気の中だったのでさほど暑さに苦しむことなく試合が出来たことも本当に良かったと思います。

【参加チーム一覧】
◇海外チーム
SEパルメイラス(ブラジル)
ASIOP FA(インドネシア)
DREAM CAM TOP TEAM U-11(韓国)

◇湘南ベルマーレホームタウントレセンチーム
厚木トレセン
伊勢原トレセン
小田原トレセン
鎌倉トレセン
寒川トレセン
茅ヶ崎トレセン
中郡トレセン
秦野トレセン
平塚トレセン
藤沢トレセン

◇国内招待チーム
海老名トレセン
相模原トレセン
神奈川県TC U-11
COPA街クラブ選抜(★スクール生参加チーム)
三菱養和SC巣鴨ジュニア

◇Jリーグクラブ招待チーム
浦和レッズジュニア
東京ヴェルディジュニア
サンフレッチェ広島ジュニア

◇湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ強化特待クラス
湘南ベルマーレスーパークラス選抜
湘南ベルマーレガールズU-12選抜

 「COPA街クラブ選抜」は小田原で活動しているYSGEM代表の今井コーチが監督となり、以前から交流している関係でCDYの選手に白羽の矢を立てて頂き、衣川の推薦という形で4名の選手を送らせて頂きました。
 この大会は神奈川県サッカー協会も強力なサポートをしており、神奈川のチームが王者パルメイラスを倒すことを目標に開かれているのですが、とても素晴らしい大会であることから神奈川の垣根を超えて選手を集め、本気で戦えるチームを作るという想いから今年は県外からも選手を受け入れて「COPA街クラブ選抜」を結成致しました。
 今回は少し急な展開で動き出したプロジェクトだったのですが、「COPA街クラブ選抜」は神奈川、兵庫、山梨の選手が集まって結成されましたが、指導者も充実しており、どこよりも多い人数のスタッフで選手たちの戦いをサポートしました。優秀なスタッフが多く揃っており、選手たちも頼もしい姿を見せてくれていたので、今回帯同させてもらった衣川コーチはほぼほぼ写真を撮るという言わばフォトグラファーとして帯同した感じになりました。とても重要な役目ですよね!!(笑)

【試合結果】
1日目(予選リーグ)
①茅ヶ崎トレセン 6-1
②パルメイラス  0-6
③平塚トレセン  2-0

予選第2戦で王者パルメイラスと試合をすることが出来ました。
予選結果は2勝1敗で24チーム中9位で終了。
上位8チームはゴールドトーナメントに進めたのですが、得失点1差で9位になってしまい残念ながらシルバートーナメントに進出を致しました。

2日目(トーナメント戦)
1回戦:中郡トレセン 3-1
準決勝:DREAM CAM TOP TEAM 0-0(PK1-3)
3位決定戦:小田原トレセン 2-2(PK5-4)

最終結果はシルバートーナメント3位となりました。
韓国のチームとも戦うことができ、強度の高さはもちろんのこと、U-11年代で170cmを越えるゴールキーパーがいるなど世界の大きさを実感することができましたね。
PK戦で負けてしまいましたが、最後の試合もPK戦にもつれこみ、相手に一歩リードを許すもこちらもシュートを防ぐなどハラハラドキドキの展開で何とか勝利して大会を終えることが出来ました。

【PICK UP MATCH】

vs パルメイラス

 ブラジルの名門中の名門クラブ「SEパルメイラス」について最初に少しお話を。
 サッカーの街サンパウロに拠点があり、創設は1914年となり100年以上の歴史があるクラブとなります。1986年にパルメイラスが来日し日本代表と試合を行ったのですが、当時サントスに所属していた三浦知良選手がパルメイラスの一員として日本代表と試合するという粋な計らいをしてくれたチームということもあり、当時を知るサッカーファンの方はパルメイラスに好意的な印象を持つ方が多いのではないかと思います。
 リバウド、ロベルト・カルロス、カフー、エジムンド、ジーニョ、ミューレル、ガブリエウ・ジェズス、エンドリックなど多くの有名選手を輩出したクラブであり、世界最高レベルの育成環境を誇る素晴らしいクラブです。

 予選第1試合のパルメイラスvs平塚トレセンの試合を分析班が視察し、それをもとにチームや選手の特徴をスタッフでまず共有し、どんな戦い方が良いか方向性を決め、それに沿った選手をパルメイラス戦で起用するという「打倒パルメイラス」に向けて本気の体制で試合に臨みました。
 すごく緊張感ある雰囲気で入場が始まりましたが、表情は青ざめている感じではなく、武者震いをし戦場に赴くような闘志あふれる雰囲気が感じられました。ブラジルの選手たちは体も大きかったり、見るからにサッカーが上手そうな雰囲気がありましたが、この相手に対しどんな戦いを見せてくれるのかワクワクしながらキックオフの時を待ちました。
 いざ試合が始まるといつも通りエンジン全開で戦う子どもたち。気合いが入ってる様子が伺えますが、なかなかボールは持たせてくれないし、奪ってもすぐプレッシャーをかけられボールを失ってしまう展開が続きます。早々に決定機を作られるなどしましたが、ゴールキーパーのファインセーブに助けられホッと一息。・・・できるわけもなく、その流れからのコーナーキックを見事な形でヘディングで合わせられ失点。気合い入っていた子どもたちでしたが、失点してからは相手の強さを目の当たりにした影響があったのか、段々と後ろ向きなプレーが増え、必死で喰らいついてはいるものの、いざ相手が迫ってくると逃げていくようなプレーが目立つようになってしまいました。
 終始一生懸命戦っており、なんとか繋ごう、なんとか守ろうという意志は伝わってきましたが、その場しのぎのための一生懸命が多く、いつも通りのプレーを思い出し、勇気を持って前向きにプレーする展開や、身体を張ってボールをなんとか納めるなど、まだまだ出来ることがあったのではないかなというのが正直な感想です。
 終盤に近付くにつれて段々と引いて守ってゴール前に侵入をさせないよう耐え凌ぐ時間が続きましたが、強烈なミドルシュートを突き刺すなど、どんどん連続失点を喰らってしまい、0-6で試合終了。

 たしかにパルメイラスは強い。やっているサッカーのベースが違う。

 これを知れたことが成長の第一歩。
 出来なかったことがあるのなら、出来るように努力をする。
 根本的な違いに気づいたのなら、根本から変えていく。

 子どもたちにはまだまだ未来があります。未来を輝かせるきっかけとなったこの試合は子どもたちの胸の中で大きな成長のための材料として役立つことでしょう。

【試合に出れなかった悔しさ】

 CDYの選手は4人中2名が試合に出ることができ、2名はベンチで見守ることとなりました。
 出れなかった2人はとても悔しい思いをした。だからこそ、大きな変化が子どもたちに生まれ、第1試合ではおとなしく、猫のようなプレーをしていた選手がパルメイラス戦で出れなかったことに一度は落ち込んだものの、そこからすぐに気持ちを切り替え、第3試合では猫では無く虎になっていました。コーチ達の評価を一気に覆し、全国屈指のチームを誇るクラブのコーチ陣からも一目を置かれる存在となりました。1試合目からその虎の姿勢を見せれれば絶対パルメイラス戦でも試合に使われたはずですが、今それを言っても何も変わりません。チャンスはいつまでも待ってくれない。チャンスはやってくるものではなく、掴み取るものということを経験できたことで、今後大きく成長を遂げていくことでしょう。
 このようにパルメイラス戦では試合に出れなかった子が他にもおり、6人はピッチに立つことが出来ませんでした。上記で書いたことを美談のように取り上げ正当化するつもりは全くなく、当然全員使うべきという考えもあり、子どもたちをただガッカリさせてしまっただけかもしれません。
 私がスタメンなど采配に関わることは今回無かったですが、監督たちの意志はとても尊重できるものであり、選手たちを平等に評価し賛同できるものであったということを力強くお伝えさせて頂きます。
 コーチ達の全選手に対するフォローも素晴らしかったこともあり、子どもたちが楽しさや喜びだけではなく、悔しさや悲しさから立ち上がり成長していけるような環境を作ってくれていました。

 だからこそ、全員で、ベンチにいようが、ピッチに立ってようが、戦うチームを作れる選手になってくれたからみんなすごく良い顔でこの大会を終われたのだと思います。

 私自身、学ぶことがめちゃくちゃ多い大会でして、選手主導の指導ではなく、指導者主導の指導からでもこんなに大きな学びを子どもたちに与える方法があるということを実感することが出来ました。

 今回のスタッフ陣はとても豪華で、YSGEM監督の今井コーチ、MAT監督の志水コーチなど神奈川の強豪クラブを率いるコーチが中心となり、解説でもおなじみの渡邉一平さんがとても暖かく子どもたちをサポートしてくれました。GKコーチにはバディーSCから矢島コーチが帯同して頂き、ウォーミグアップは流経大サッカー部でトレーナーをしている並木コーチが担当をしてくれました。
 他にもセットプレーコーチや分析班、大分県から来てくれた議員さんなどなどなど、本当に多くの方がこのCOPA街クラブ選抜に関わってくれました。私もこの一員として一緒に戦えたこと本当に嬉しく思います。この経験を子どもたちに伝えていけるよう、今後の指導に活かさせて頂きます。

【湘南ベルマーレの皆様へ】

 今回大会を運営頂いた湘南ベルマーレのスタッフの方々の対応は素晴らしく、これだけ大規模な大会にも関わらず滞りの無い運営をされていたこと感心しました。
 試合終了後に交流会なども行い、ただのサッカー大会ではない付加価値を湘南ベルマーレさんの力でさらに大きくされていたと思います。運営をサポートしていたユースの選手たちの一発芸がややスベリ気味だったので次回の改善点にして頂けたらと思います(笑)
 サッカーっていいなと心から思える素晴らしい大会でしたので、また来年も参加できたらと本当に楽しみにしております。
 湘南ベルマーレさん、スポンサー企業の皆様に心より深く感謝を申し上げます。またお会いできる日を楽しみにしておりますので、どうぞ今後ともよろしくお願い致します。

【大会メインスポンサー】

 本大会のメインスポンサーの一つ、「TK COMPANY 株式会社」の代表取締役である堀口会長とも挨拶をさせて頂く機会を頂きました。
 子どもたちが仲間と協力し、困難に立ち向かいながら挑戦する場を設け、それが子どもたちの大きな希望と可能性を広げるきっかけになればという想いで協賛をしているというお話を頂き、本大会への熱い支援をされていること本当に素晴らしいと感銘を受けました。
 未来ある子どもたちに暖かいエールを贈って下る堀口会長に心より感謝致します。

【ジュニアサッカーWeekly】

 子どもたちのサッカー特集を全国各地で行っているジュニアサッカーWeekly編集長の鈴木様にもお会い出来ました。是非山梨にも取材に来れたらとお話を頂けたので、めちゃくちゃ盛り上がるイベントを開催し、特集してもらえるよう頑張らせて頂きます!

▼リンク先:ジュニアサッカーWeeklyさんのコパベルマーレ特集記事
https://j-s-weekly.com/match_report/2025-06-23-1000/

【最後に・・・】

 全くの余談ですが、浦和レッズアカデミーの選手の皆様の立ち振る舞い素晴らしく、ここに感謝を記させて頂きます。
 一緒の控室でしたが、我々のチームがミーティングをさせてもらっているときに選手たちが自分たちで気が付き、なるべく静かにして配慮をしながらお弁当を食べている姿に、日頃からこういった周りに気が使える指導をしているし、子どもたち自身もそういったことの大切さを理解して行動しているのだろうなと感じました。
 控室は我々のものだけでは当然ないので、自由に過ごして構わないところ、他チームのことを考えて「他チームミーティングしてる。静かにしよう。」と声をかけ、それをみんなが協力して行っていました。その場に指導者はいませんでしたが、会場で感謝を伝えれば良かったものの、タイミング合わずお会いできなかったのでここで記させて頂きます。
 浦和レッズアカデミーの選手たちの今後の活躍も陰ながら応援させて頂きます。

ありがとう! COPA街クラブ選抜!

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