本栖湖交流試合での成長

6月1日(日)に本栖湖スポーツセンターで開催された交流試合に参加をしてきました。今回の主催は神奈川県で活動しているYSGEMさんでして、神奈川県のチーム3チームと、山梨県のチーム2チームの合計5チームでの交流試合を行いました。
【参加チーム】
YSGEM(神奈川県小田原市)
海老名クレッセル(神奈川県海老名市)
勝原SC(神奈川県平塚市)
ヴァリエクオリア(山梨県都留市)
CDY.ESCOLA(山梨県笛吹市)
前日は雨が強くて本栖湖も雨風で大変だったようですが、この日は暖かい日差しと涼しい風が感じられ、最高の気候の中で試合をすることが出来ました。人工芝のピッチで試合出来たことも子どもたちには嬉しかったようで、元気いっぱい試合を楽しむことが出来ました。
今回は小学3年生がメインの交流試合でしたが、どのチームも本能のままサッカーするという感じではなく、一人ひとりがピッチの中で判断をしながらプレーしており、見ていて面白い試合が多かったです。
CDYの選手たちにはトレーニングでやってきたことを思い出して、いつも通りプレーしていくことを最初に伝えました。特にサポートについては良く身に着いてる選手が多く、ポジショニング、体の向き、コミュニケーションの3つのポイントを抑えてボールを受けようとする姿が良く見られました。どうしてもマンツーマン気味にプレスをかけられてしまうとなかなか抜け出せないという状況が生まれてしまいますが、相手プレスが来たときに下を向いたり、横へ横へ逃げるのではなく、前を向いて相手のプレスの奥側にボールを出せるようになってきたことは良い成長だと感じています。
もう少し詳しく分析すると、
今回は全試合1-2-4-1の布陣で戦いました。真ん中でパスコースを作るボランチ2枚の動きは良くなっており、センターバックに対してパスコースを作ることが出来る選手が増えてきました。ボランチ2枚が同じ高さでボールを受けず、一人は近くで、もう一人は広がったスペースでボールをもらうという動きが出来ていたことで中盤ど真ん中で前向きにボールを運べるシーンが多かったです。
課題として両サイドハーフが効果的に幅をとれず、ハーフスペースのような場所に居座ることでセンターバックからのパスコースが無くなったり、ボランチ2枚のスペースを消してしまっていたので、サイドハーフはどんな立ち位置をとり、どこの相手選手を攻略したらよいかを考えてプレー出来るよう発展していけるといいかなと思いました。
FWの選手は動き過ぎず、ゴールに向かって動き出してスルーパスを受ける回数が増えてきました。シュートを決める回数も増えてきており喜ばしいことですが、オフサイドになってしまう回数も多く、何を見て、どう動き出したらオフサイドにならないでチャンスを作れるかを今後学んでいけるよう指導していこうと思います。
チャンスを多く作れる一番の要因はセンターバック、ゴールキーパーの成長が大きく、後ろから安定してボールを前線に供給できることで中盤以降が楽に前進できることにあります。ゴールキーパーは専属の選手がいないのですが、一番後ろでサポートし、自分で少し運んで相手のプレスを引き付けたり、素早くサイドチェンジしたりとビルドアップに関しては問題なく対応出来ていたと思います。
選手それぞれに個性があり、サイドが得意な子、中央が得意な子、パスが得意な子、ドリブルが得意な子、足元で止まって受けたい子、動き出してスペースで受けたい子、プレスを楽しめる子、ロングパスが得意な子、攻撃が得意な子、守備が得意な子・・・とそれぞれですが、CDYでは個性に合わせて最適なポジションに埋め込み、一番戦いやすいであろう布陣で試合をすることはあまりありません。全ての選手が色んなポジションを経験し、そのポジションで求められる役割や、自分らしくプレーすることにチャレンジしてもらっています。
今回の試合でも苦手なポジションや、不慣れなところでプレーすることで失敗が増えてしまった選手も多くいましたが、それでもサッカーを楽しむことはやめず、一生懸命戦い続けてくれていました。
選手の可能性を広げ、もっともっとサッカーを楽しんでもらえるようこれからも子どもたちを指導していこうと思います。
今回お招き頂いたYSGEMさん、対戦頂いたチームの皆様に心より感謝しております。また是非対戦頂けたらと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願い致します!





















【追記】
サッカー選手の成長よりも大事な”人としての成長”。
今回の本栖湖交流試合では最高の天候だったにも関わらず、一番最初にコーチに雷を喰らった子どもたち。
他チームのコーチが「こんにちは~」と挨拶してくれたにも関わらず、目も合わせず無言で通り過ぎる選手たち。いつも元気よく挨拶している子たちがなぜ今回は挨拶が出来なかったのか?バスで移動してきて少し疲れてたから?知らない人だったから?
子どもたちは必ずと言っていいほどスクールに来るたびに必ず最初にコーチたち全員に自ら挨拶をしてくれます。入会して最初の1~2週間は恥ずかしさから出来ない選手もいますが、1カ月もすれば当たり前のように挨拶が出来るようになってきます。
それでも見慣れない環境になると出来なくなってしまうのは、サッカーのプレーでも一緒だと思います。一生懸命練習していても、試合でチャレンジしなければ身に着きません。
自分の心を豊にできる挨拶という習慣を是非上手く活用し、より良いサッカー選手に成長していくためにも関わる全ての人に気持ちよく挨拶が出来るよう子どもたちに指導しました。